冬の星座探し
寒い冬の空には、明るい星がたくさん輝きます。
冬の夜空
12月20日 24時
1月20日 22時
2月20日 20時
凍る空気にキラキラと輝く7つの1等星たち。冬は、星座を覚えるのにとてもいい季節です。
オリオン
オリオン座。星座の中の王、2つの1等星と5つの2等星でできた星の並びは、神の御業のよう、偶然とは思えない配置です。右肩の赤い星ベテルギウスと、左足の白い星リゲル、この2つの1等星は左上と右下に、その間に均等に並ぶ三ツ星は天の赤道を通り、左肩と右足には2つの2等星が輝きます。
しかも、オリオン座を使うことで、冬の星座を次々に見つけ出すことができるのです。
おおいぬ
オリオンのベルトの三つ星を左下に伸ばしていくと、刺すような明るさの1等星が見つかります。実際には、1等星よりも10倍ほども明るい-1.4等級の青白い星はシリウス。この星が鼻先にあるのは、オリオンが連れた猟犬の星座、おおいぬ座です。
オリオンとおおいぬ・こいぬ
こいぬ
オリオンの両肩の星を左に伸ばしていくと、こちらにも白い1等星が見つかります。シリウスよりは暗いですが、十分な明るさのあるこの星は、こいぬ座のプロキオン。オリオンの肩の星ベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンで、冬の大三角ができあがります。
おうし
オリオンのベルトの三つ星を、今度は右上に伸ばしていくと、赤く輝く1等星が見つかります。おうし座のアルデバラン、シリウスとアルデバラン、これも、オリオンを中心にして対称になっています。
アルデバランはおうしの目の星。赤い目をして、オリオンをにらみつけています。おうしの肩にあるのは、有名な「すばる」 プレアデス星団です。
おうし・ふたご・ぎょしゃ
ふたご
オリオン座の1等星、リゲルからベテルギウスを結んで、そのまま左上に伸ばしていくと、1等星と2等星が並んでいるのが見つかります。同じくらいの明るさの星が2つ並んで見えるのも、夜空では結構珍しいことで、日本ではこの星を犬やかに、カレイなど、動物の目に見立てていたりもしました。
この2つの星を頭に持つのがふたご座。とても仲の良かったというカストル、ポルックス>の兄弟です。それぞれの頭の星に兄弟の名前が付けられています。
ぎょしゃ
おうしのつのの星の上にも、1等星があります。黄色いこの星はカペラ。ぎょしゃ座の1等星です。5角形に星をつなぐと御者の身体。将棋の駒のようです。
冬の六角形
このページで紹介した、1等星たち、シリウス、プロキオン、ポルックス、カペラ、アルデバラン、リゲルをつないでいくと、明るい星の六角形ができます。冬の六角形、冬のダイヤモンドと呼ばれる、すばらしい星の並びです。
おひつじ
冬のにぎやかな星たちの右側、おうしのさらに西側には、星占いの1番目の星座、おひつじ座があります。2等星と3等星が並んでいますが、それが羊の角。秋と冬の星座の間で、あまり星座解説では触れられない星座です。