パルディ天球図 より、こと座 Ignace Gaston Pardies, Wikimedia Commons

方位を調べよう!

ご案内(2023/1/1):

このコンテンツは、2004年から2005年にかけて作成したものです。

20年たって、現在ではスマートフォンで簡単に、方位を知ることができるようになりました。

(それを言ったら、星座も惑星もスマホで探せますが・・・)

昔は、方位を知るのにこんなことをしていたよ、という資料として、残しておきます。

星座を探してみよう、というと、その見える位置の説明に、方位がよく使われます。けれども、何気なく使うこの方位、一体どうやって調べるんでしょう?

北はどっち?

北はどっち?

観望会などでも、「南ってどっち?」「方位ってどうやって調べるの?」といった質問をよく受けます。持っていれば方位を知ることができるのは「方位磁針」ですが、では、持っていなかったら?

方位を求める、ということで天文の本を見ると、たいてい「北極星の探し方」が載っています。プラネタリウムでも、北極星の探し方を紹介しています。ポピュラーなのは、北斗七星を使って北極星を探す方法やカシオペヤ座での北極星探しでしょうか。北極星は北の目印ですから、見つかれば北が分かり、北を知ることで他の方位が分かります。

でもちょっと待ってください、その北斗七星やカシオペヤ座など、「北極星を探すための星の並び」は、どこを探したらいいんでしょうか? 北極星を探すんだし、北斗、というくらいだから北のほうだろう、と見当をつけてみても、今知りたいのは北の方位です。

星座を探すために方位を知りたい、方位を知るために北極星を探したい、北極星を探すためには方位も星座も知っていなけねばならない、というのもなんだか変な話です。プラネタリウムでは、そもそも方位を示すマークが表示されていたりもしますし。

そこで、これから何回かに分けて、いろいろな方法で方位を求めてみたいと思います。道具が不要なもの、使うもの、ポピュラーなものからマイナーなものまで、いろいろ取り揃えていく予定です。