名称星座名わし
略号Aql
学名Aquila
所有格Aquilae
英語名the Eagle
設定者プトレマイオス
概略位置赤径19h30m
赤緯
面積652
季節
南中9月中旬
星数1等1
2等0
3等5
4等7
5等29
6等84
変光星1718
データ出典:
 星座名・概略位置・星数:天文年鑑2020
 名称(星座名を除く):IAU Webサイト

わし座

ゼウスが化けたというワシ。ワシは、ゼウスのシンボルです。

夏の大三角の星のひとつ、アルタイルを持つ星座。アルタイルはワシの翼の付根にあります。その両脇には、星がひとつづつ、同じくらいの間隔に並びます。アルタイルと両脇の2星をつないで、「飛ぶワシ」の姿に見立てました。それに対して、こと座ヴェガは隣の2星と小さな三角を作るので、ワシが地面に降りようとしている姿 「落ちるワシ」となったわけです。天の川をはさんで、対照的な姿を見ています。

両脇の星から更に伸ばしてζ、θと星をつないで、ワシの身体。θの辺りが頭、ζがしっぽ、ρとλまでで翼を描きますが、実際の空でつなぐのは難しいかもしれません。

ギリシャ神話では、みずがめ座のところでお話したガニメーデスを連れ去るゼウスの姿、としています。星座絵では、少年を連れたわしの姿が描かれ、その少年がガニメーデスの子供の頃の姿というわけです。ただ、アンティノウスという別の美少年の姿だとも言われます。古星図では、アンティノウス座という別の星座にしているものもあるのですが、星座が88個、と決められたときに、選ばれなかったようです。

日本では、アルタイルは言わずと知れた七夕の星 「ひこぼし」「牽牛」です。ヴェガよりも暗いので、どうしても地味な印象を受けてしまいます。天帝の娘と比較しては仕方がないところでしょうか。

天の川のほとりにあるものの、明るい星も少ないわし座。見栄えのする天体もありません。ちょっと寂しい星座です。

恒星データ

Hipparcos
番号
バイ
エル
符号
赤径赤緯固有名
カタログ名
意味アルマゲスト名実視
等級
絶対
等級
スペク
トル
距離
(光年)
97649α
AQL
19h50.8m 8゚52.0'アルタイル飛ぶわし後頭部にあって鷲とよばれる星0.762.20A7IV-V16.8
98036β
AQL
19h55.3m 6゚24.5'アルシャイン襲うわしこれ(τ)の西で頸にある星3.713.03G8IVvar44.7
97278γ
AQL
19h46.3m 10゚36.8'タラゼドおそうもの左肩にある2星の西星2.72-3.03K3II460
93747ζ
AQL
19h 5.4m 13゚51.8'オカブわし(の尾)さらに離れ尾の下にあって銀河に接する星2.990.96A0Vn83.2

データ出典:
バイエル符号・等級・スペクトル・距離:Hipparcos星表 絶対等級:独自計算 固有名・意味:星座の神話、IAU アルマゲスト名:アルマゲスト