名称星座名りゅうこつ
略号Car
学名Carina
所有格Carinae
英語名the Keel
設定者ラカイユ
概略位置赤径8h40m
赤緯-62°
面積494
季節南天
南中3月下旬
星数1等1
2等3
3等7
4等12
5等46
6等159
変光星834
データ出典:
 星座名・概略位置・星数:天文年鑑2020
 名称(星座名を除く):IAU Webサイト

りゅうこつ座

ひらがなだと、いいダシが出そうな名前。漢字で書けば「竜骨」 船の舳先から船底を通って船尾までつながる1本の柱です。人間で言えば背骨でしょうか。

この星の並びは、アルゴ船の竜骨。その先にはカノープスが輝きます

アルゴ船はギリシャ神話の英雄たちが金の羊の皮を取りにいくときに乗っていた船。ラカイユが「大きすぎる」事を理由にりゅうこつ座とも座ほ座に分解してしまいました。その中でも明るい星が多い星座です。その中でも特別に明るいのは-0.6等級のα・カノープス。北緯35度のあたりでは、一番高くても高度2度程度にしかならないので、明るい星ですが地平線近くまで空気が澄んでいないとなかなか見られません。

カノープスから、β-ω-θとつないで竜骨、ι-υ-χと船の姿を描きます。日本では、南の地平線を悠然と進んでいく、大きくて立派な船の姿です。

エータ・カリーナ

エータ・カリーナとホムンクルス星雲<br/><a href='http://antwrp.gsfc.nasa.gov/apod/ap080617.html'>(C)N. Smith, J. A. Morse (U. Colorado) et al., APOD, NASA</a>

エータ・カリーナとホムンクルス星雲
(C)N. Smith, J. A. Morse (U. Colorado) et al., APOD, NASA

りゅうこつ座には、りゅうこつ座エータ(エータ・カリーナ)と呼ばれる星があります。合わせて太陽の100倍近い質量を持つ、ふたつの大きな星の連星で、激しい爆発で星の表面が吹き飛び続けているようです。エータ・カリーナの周りには、吹き飛ばされたガスやちりが星雲となって広がっています。

現在は6等級くらいの明るさですが、カノープスよりも明るくなったこともあり、不規則に大きく明るさを変える変光星として注目されています。

恒星データ

Hipparcos
番号
バイ
エル
符号
赤径赤緯固有名
カタログ名
意味アルマゲスト名実視
等級
絶対
等級
スペク
トル
距離
(光年)
30438α
CAR
6h24.0m-52゚41.7'カノープス明瞭なものカノープスと呼ばれる、他の舵にある2星の西星-0.62-5.53F0Ib313
45238β
CAR
9h13.2m-69゚43.0'ミアプラキドゥス静かな水面 1.67-0.99A2IV111
41037ε
CAR
8h22.5m-59゚30.6'アビオル  1.86-4.58K3III+B2V632
52419θ
CAR
10h43.0m-64゚23.7'   2.74-2.91B0Vp439
45556ι
CAR
9h17.1m-59゚16.5'アスピディスケ盾または歩兵 2.21-4.42A8Ib692
48002υ
CAR
9h47.1m-65゚ 4.3'   2.92-5.56A91620
38827χ
CAR
7h56.8m-52゚58.9'  竜骨の上でこれ(γVel)の南にある星3.46-1.91B3IVp387
50099ω
CAR
10h13.7m-70゚ 2.3'   3.29-1.99B8III370

データ出典:
バイエル符号・等級・スペクトル・距離:Hipparcos星表 絶対等級:独自計算 固有名・意味:星座の神話、IAU アルマゲスト名:アルマゲスト