パルディ天球図より、こと座 Ignace Gaston Pardies, Wikimedia Commons

こいぬ座

オリオンが連れている猟犬の1頭ですが、とてもかわいらしい「こいぬ」です

こいぬ星図

こいぬ座

名称星座名こいぬ
略号Cmi
学名Canis Minor
所有格Canis Minoris
英語名the Lesser Dog
設定者プトレマイオス
概略位置赤径7h30m
赤緯
面積183
季節
南中3月中旬
星数1等1
2等0
3等1
4等2
5等9
6等32
変光星162
データ出典:
 星座名・概略位置・星数:天文年鑑2020
 名称(星座名を除く):IAU Webサイト

冬の大三角の星のひとつ、プロキオンともう一つの星で「こいぬ」というのですが、星の並びで犬の姿を想像するのは無理です。

こいぬ座の1等星プロキオンは、「犬の前に」という意味、どこの犬かといえば、もちろんおおいぬ、特に「Dog Star」、シリウスのことです。古代エジプトの1年の始まり、太陽とシリウスが同時に昇る、その目印として、シリウスよりもさらに少し早く昇るプロキオンが使われたのでしょう。「こいぬ」という星座名も、プロキオンという名前、そしておおいぬに対してつけられたものと想像できます。

プロキオンは子犬の尻尾に輝きます。少し離れたゴメイサという名前の3等星が子犬の瞳。意味もまさしく「泣きぬれた瞳」、かわいい子犬が冬の寒さで目が潤んでいるのか、天の川が渡れずにご主人様のオリオンと、お母さんのおおいぬを呼んでいるのか、それとも、後ろから「うみへび」に追いかけられて泣きながら逃げているのか。

私は、天の川が渡れない話が好きです。ちょうど、オリオンとおおいぬ座は天の川の西側にあり、こいぬ座だけ反対岸にいます。しかも、オリオンもおおいぬもこいぬも西を向いているのですね。おいていかれた子犬の姿に見えてしまいます。

ただ、星図をよく見ると分かるのですが、こいぬ座の東隣には海蛇の頭があり、子犬をひと飲みにしようと狙っている姿にも見えます。皆さんにはどう見えるでしょうか。

この子犬、ギリシャ神話では、狩りの名手アクタイオンが飼っていた猟犬といいます。狩りに出かけたアクタイオンと子犬、女神アルテミスの水浴びシーンを目撃してしまいます。のぞかれたアルテミスはびっくりしてアクタイオンに泉の水をかけ、鹿の姿に変身させてしまいます。「こいぬ」は、ご主人様がいなくなり、鹿がすぐそばに現れたのを見て鹿に飛びかかり、あっという間にしとめてしまいます。鹿を一人で捕らえたのをアクタイオンに褒めてもらおうと、その場でじっと待ちますが、いつまでたってもご主人様は現れません。ゼウスはその姿を見て、星座にしたといいます。

恒星データ

Hipparcos
番号
バイ
エル
符号
赤径赤緯固有名
カタログ名
意味アルマゲスト名実視
等級
絶対
等級
スペクトル距離
(光年)
37279α CMI07h39.3m05°14’プロキオン犬の前にプロシオンと呼ばれる後の星0.402.68F5IV-V11.4
36188β CMI07h27.2m08°17’ゴメイザ涙ぐんでいるもの頸の星2.89-0.70B8Vvar170
データ出典: バイエル符号・等級・スペクトル・距離 Hipparcos 星表  絶対等級・独自計算  固有名・意味 星座の神話  アルマゲスト名 アルマゲスト
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