とも座

「友」ではなく「船尾」　友座も素敵ですが。「大きすぎる」という理由で分割されてしまった、アルゴ座の一部、船尾に当たる部分です。

天の川の中に埋もれてしまいがちですが、おおいぬ座の東から南に向かって、３等星が２つづつ、柱のように並んでいます。それがとも座の星たち、ρ－ξ、ζ－π、σ－τ－νとつないで船尾の大きな柱を描きます。

ほ座でも書きましたが、バイエル符号はりゅうこつ座、ほ座、とも座と通しになっていて、２等星のζがとも座でいちばん明るい星です。

Ｍ４６　Ｍ４７

Ｍ４６・Ｍ４７
Stars Young and Old
(C)Chris Hetlage, APOD, NASA

とも座には、ふたつ並んだ散開星団、Ｍ４６、Ｍ４７があります。シリウスの東側、天の川の中にふたつの星団が１度ほど離れて並んでいます。Ｍ４７のほうが明るい星が多く距離は約１６００光年、Ｍ４６は約４５００光年と遠いので暗く見えます。双眼鏡では、天の川の中、ふたつの星団が一緒に見えてにぎやかです。

Ｍ４６の中には、惑星状星雲ＮＧＣ２４３８があります。距離は約３０００光年と言われますので、Ｍ４６のメンバーではないようですが、重なっていて面白い眺めです。この天体を見るには、大きめの望遠鏡が必要です。

恒星データ