パルディ天球図より、こと座 Ignace Gaston Pardies, Wikimedia Commons

おうし座

ゼウスが化けたという牡牛の姿。有名なすばるもこの星座の中にあります

おうし星図

おうし座

名称星座名おうし
略号Tau
学名Taurus
所有格Tauri
英語名the Bull
設定者プトレマイオス
概略位置赤径4h30m
赤緯18°
面積797
季節
南中1月下旬
星数1等1
2等1
3等4
4等24
5等55
6等136
変光星1425
データ出典:
 星座名・概略位置・星数:天文年鑑2020
 名称(星座名を除く):IAU Webサイト
おうし座は、星占いの星座の2番目、おひつじ座に比べると、とても見つけやすい星座です。1等星のアルデバランと、その周りに散らばるヒアデス星団がおうしの顔、鋭い角が上に伸び、肩の辺りにはすばることプレアデス星団が見えます。

11月を過ぎると、日没後東の空にカペラとともに見えてきます。まずはすばるが昇り、その後アルデバランを中心にしたおうしの顔の部分、アルデバランの「後につづくもの」の「後」は「すばる」のことなのですね。

アルデバランはオレンジ色の1等星、見事におうしの目を表しています。そこからθ、γ、δ、εと星をつないで「V」の文字を作るとおうしの顔、アルデバランからζ、εからβとつないで鋭い角、これで、おうしの顔ができあがりです。

特徴ある顔の部分に比べて、前足や身体の部分はだいぶ怪しい。下半身はもともとありませんが、暗い星をつないでようやく身体が見えてきます。

ギリシャ神話では、(例によって)ゼウスがエウロペに近づくために化けた純白の牡牛だといいます。エウロペを乗せた牡牛は海を越えて、クレタ島に連れ去ってしまいます。エウロペが渡った先がヨーロッパというわけです。

ヒアデスとプレアデス

おうし座には、目で見ることができる散開星団がふたつあります。おうしの顔のところにあるのがヒアデス、太陽系に最も近い散開星団で、年齢は6億年強と言われ、距離は150光年ほど。おうしの肩にあるのがすばる、プレアデス星団、距離は400光年ほど、年齢は1億年程度。

ヒアデスもプレアデスも、日本でも注目された星の並びです。ヒアデスはその星の並びから「つりがねぼし」「うまづらぼし」 プレアデスはもちろん「すばる」 そのほかにも「むづらぼし」「ごちゃごちゃぼし」などといった呼び方があります。

カタカナで「スバル」と書いたりしますから、外来語かと思いきや、清少納言も使っている、古くからある日本語です。

かに星雲

おうし座には、超新星爆発の名残の「かに星雲」もあります。星図ではM1、メシエナンバー1番の天体。1054年に爆発した超新星が吹き飛ばしたガスが光って見えています。といっても、明るさは9等級ですから、望遠鏡で、しかも空の暗いところでないとなかなか見ることはできません。

恒星データ

Hipparcos
番号
バイ
エル
符号
赤径赤緯固有名
カタログ名
意味アルマゲスト名実視
等級
絶対
等級
スペクトル距離
(光年)
21421α TAU04h35.9m16°31’アルデバラン後につづくもの南の目の上で赤いヒアデスの輝星0.87-0.63K5III65.1
25428β TAU05h26.3m28°36’エルナート角で突くもの北の角の端にあって、御者の右足の星と同じ星1.65-1.37B7III131
20205γ TAU04h19.8m15°38’プリマ ヒヤドゥム 顔にあってヒアデスとよばれる星の鼻にあるもの3.650.28G8III154
20455δ TAU04h22.9m17°33’セクンダ ヒヤドゥム これ(γ)北の目との間にある星3.770.41G8III153
20889ε TAU04h28.6m19°11’アイン 最後のもので北の目の上にある星3.530.15K0III155
データ出典: バイエル符号・等級・スペクトル・距離 Hipparcos 星表  絶対等級・独自計算  固有名・意味 星座の神話  アルマゲスト名 アルマゲスト

プレアデスの星たち

Hipparcos
番号
バイ
エル
符号
赤径赤緯固有名
カタログ名
意味アルマゲスト名実視
等級
絶対
等級
スペクトル距離
(光年)
17499 03h44.9m24°07’エレクトラ  3.72-1.56B6III370
17573 03h45.8m24°22’マイア  3.87-1.34B8III360
17608 03h46.3m23°57’メローペ (プレアデスの)西辺の南端星4.14-1.07B6IV359
17702η TAU03h47.5m24°06’アルキオーネ  2.85-2.41B7III368
17851 03h49.2m24°08’プレイオネ  5.05-0.32B7p387
17531 03h45.2m24°28’タイゲタ プレアデスの西辺の北端星4.30-0.99B6V373
17847 03h49.2m24°03’アトラス プレアデス極のく狭い、それに続く星3.62-1.72B8III380
データ出典: バイエル符号・等級・スペクトル・距離 Hipparcos 星表  絶対等級・独自計算  固有名・意味 星座の神話  アルマゲスト名 アルマゲスト
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