名称 | 星座名 | いるか |
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略号 | Del | |
学名 | Delphinus | |
所有格 | Delphini | |
英語名 | the Dolphin | |
設定者 | プトレマイオス | |
概略位置 | 赤径 | 20h40m |
赤緯 | 12° | |
面積 | 189 | |
季節 | 夏 | |
南中 | 9月下旬 | |
星数 | 1等 | 0 |
2等 | 0 | |
3等 | 0 | |
4等 | 5 | |
5等 | 7 | |
6等 | 32 | |
変光星 | 315 | |
データ出典: 星座名・概略位置・星数:天文年鑑2020 名称(星座名を除く):IAU Webサイト |
いるか座
都会の空では見つけるのは難しい星座のひとつですが、夏の大三角の東のひし形の星並びは、結構目立ちます。
天の川から少し離れていることもあり、意外と見つけやすい星座、これがいるか座。すぐ近くには、や座もあります。
4等星以下の暗い星ばかりの小星座ですので、あとから作られたものかと思えばそんなことはなく、古代ギリシャ時代からの由緒正しいもの。神話では、アリオンを助けたいるかとして有名です。ただ、ヨーロッパの人はいるかを見たことがなかったのでしょうか、古星図の星座絵は、どう見てもいるかには見えない、どちらかというと、タツノオトシゴのような不思議なものが描かれていることが多く、その違いを見るのも楽しいものです。
日本では、「ひしぼし」と呼んでいる地方があるそうですが、そのひし形から、機織に使う「梭」を連想した伝説が熊本付近にあったといいます。仲がいい七夕の二人ですが、時にはけんかもし、織姫が彦星に投げた梭がここまで飛んできたそう。なんともほほえましい伝説です。
いるか座のα、βには、スアロキンとロタネヴという固有名がついていますが、これは実在の人物の名前といわれます。小惑星第1号のケレスを発見したピアッツィの弟子のニコロ・カッチァトーレという人物の姓と名を、ラテン語表記にしたあと前後をさかさまにつづったもの。シチリア島のパレルモ天文台の後継者だそうですが、この方の業績は、名前のほかにはあまり残っていないようです。
恒星データ
Hipparcos 番号 | バイ エル 符号 | 赤径 | 赤緯 | 固有名 カタログ名 | 意味 | アルマゲスト名 | 実視 等級 | 絶対 等級 | スペク トル | 距離 (光年) |
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101958 | α DEL | 20h39.6m | 15゚54.7' | スワロキン | ニコロ・カッチァトーレ | 西辺の北星 | 3.77 | -0.57 | B9V | 241 |
101769 | β DEL | 20h37.5m | 14゚35.7' | ロタネブ | ニコロ・カッチァトーレ | 菱形の西辺にある星の南星 | 3.64 | 1.26 | F5IV | 97.3 |
102531 | γ DEL | 20h46.6m | 16゚ 7.5' | 東辺の北星 | 5.15 | 2.65 | A2Ia+... | 103 | ||
102281 | δ DEL | 20h43.5m | 15゚ 4.5' | 菱形の東辺の南星 | 4.43 | 0.45 | A7IIIpdDel | 203 | ||
101421 | ε DEL | 20h33.2m | 11゚18.2' | アルドゥルフィン | イルカの尾 | 尾にある3星の西星 | 4.03 | -1.18 | B6III | 359 |
データ出典:
バイエル符号・等級・スペクトル・距離:Hipparcos星表 絶対等級:独自計算 固有名・意味:星座の神話、IAU アルマゲスト名:アルマゲスト