名称星座名インディアン
略号Ind
学名Indus
所有格Indi
英語名the Indian
設定者ケイザー/ハウトマン
概略位置赤径21h20m
赤緯-58°
面積294
季節南天
南中10月上旬
星数1等0
2等0
3等1
4等3
5等6
6等33
変光星122
データ出典:
 星座名・概略位置・星数:天文年鑑2020
 名称(星座名を除く):IAU Webサイト

インディアン座

見える季節は秋ですが、地平線近くのため、日本からはほとんど見ることができません。

沖縄や小笠原でようやく全体が見えるくらい。しかも、3等星がひとつだけ、あとは4等星以下の星しかありませんから、空で探すのとはとても難しい星座です。

この星座も、大航海時代に作られえた新しい星座のひとつ。バイヤーの「ウラノメトリア」に描かれています。南天には、船乗りたちが冒険先で見つけた珍しい動物の星座が多いのですが、きっと、新大陸にも人類がいたことで、びっくりしたのでしょう。わざわざ星座にしています。

インディアン座、とは言うものの、星の並びとからインディアンを想像するのは難しい。バイヤーの星座絵は、アルファ星が左手に持っている矢の矢羽、シータ星がインディアンの胸、ベータがおなか、デルタとエプシロンは右手に持った矢の矢羽、というところ。同じバイエルが作ったくじゃく座と下半身が重なっていて、くじゃく座ガンマが左足首です。まったく想像できなくても大丈夫、たぶん、誰にもできないと思います。

インディアン座エプシロン

インディアン座には、観望対象となるようなめぼしい天体はありません。銀河から離れているので星雲星団はなく、系外銀河は12等級以下、二重星も大き目の望遠鏡で見ないと見えないものがほとんど。そんな中で、エプシロン星は、太陽系から近い星として知られます。明るさは5等星で目立たない星ですが、距離は11.8光年、こいぬ座プロキオン(0.4等級、11.4光年)とほぼ同じくらいです。プロキオンに比べてインディアン座エプシロンは4等級ちょっと暗いので、明るさは50倍近く違い、その色も、プロキオンの白に対して、この星はオレンジ色をしています。

距離だけでなく「星」としても太陽に近い、インディアン座エプシロン。太陽と比べてみると質量は70%くらい、明るさは20%弱しかありませんが、その周りにはひょっとすると地球のような惑星があって知的生命体がいるかもしれない、と注目されています。2003年には、この星から2250億kmほど離れたところに褐色矮星がペアで見つかりました。褐色矮星は、恒星のように核融合反応で光ることができないほど質量の小さな星で、惑星でも恒星でもない、その中間のグループです。太陽の8パーセントほどの質量があれば恒星になれるそうですから、それよりも小さく、7%くらいのペアのようです。インディアン座エプシロンBa、Bbと名前がつけられています。

そして、2018年には、インディアン座エプシロンAに、惑星が発見されました。木星の約3倍の質量をもち、中心から約13天文単位、太陽系でいえば、土星よりも少し外側のところを、約53年で1周しているようです。中心星から少し離れたところを、木星のような星が回る、太陽系に似た惑星の配置ですから、ひょっとすると、もっと中心星に近いところに、地球のような惑星があるかもしれません。

恒星データ

Hipparcos
番号
バイ
エル
符号
赤径赤緯固有名
カタログ名
意味アルマゲスト名実視
等級
絶対
等級
スペク
トル
距離
(光年)
101772α
IND
20h37.6m-47゚17.5'   3.110.65K0III101
103227β
IND
20h54.8m-58゚27.2'   3.67-2.66K0III603
105841γ
IND
21h26.3m-54゚39.6'   6.12.08F1III208
108431δ
IND
21h57.9m-54゚59.6'   4.40.63F0IV185
108870ε
IND
22h 3.3m-56゚46.8'   4.696.89K5V11.8
102790ζ
IND
20h49.5m-46゚13.6'   4.9-0.57K5III404
102333η
IND
20h44.0m-51゚55.3'   4.512.59A6:var78.8

データ出典:
バイエル符号・等級・スペクトル・距離:Hipparcos星表 絶対等級:独自計算 固有名・意味:星座の神話、IAU アルマゲスト名:アルマゲスト