パルディ天球図より、こと座 Ignace Gaston Pardies, Wikimedia Commons

80万年後

第二次輝星時代が終わってから60万年間、1等星が20個を超えることはありませんでした。けれども、現在から80万年後頃から100万年後頃までの20万年間には、1等星が20個を超えます。第三次輝星時代の始まりです。

とは言っても、マイナス等級はカノープスだけで、第一次、第二次に比べれば、地味な印象。とは言うものの、これが終わった後、また50万年間ほどは1等星が20個を超えることはないようですから、明るい星の多い、貴重な星空といえるかもしれません。

80万年後 『春』

80万年後 『春』
 星座線は現在のもの。星たちがどの辺りにあったのか、の、比較のためです

80万年後 『春』

てんびん座ベータ・ズベンエスカマリ(1.3等級)とスピカ(1.0等級)の接近は終わったが、太陽系に10光年まで接近しているヒッパルコス番号21386(1.1等級)とともに、『春』の南低空で1等星の3角形を作る。

北斗七星の柄の端の星アルカイド(1.4等級)は、天頂付近でぽつんと輝く。

80万年後 『夏』

80万年後 『夏』
星座線は現在もの。星たちがどのったのか、の、比較のためです

80万年後 『夏』

アリオト(1.1等級)とミザール(2.0等級)は、77万3000年後に角度の9分まで接近、明るい二重星として見られた。この時代もまだ0.5度と、月の直径ほどの距離に並んでいる。北斗七星の枡底の星メラク(1.4等級)も1等星になり、おおぐま座星流の星たちが近づいてきたようだ。

南の低空では、いて座のあたりに、へびつかい座タウ(2.4等級)、いて座デルタ・カウスメディア(2.3等級)、いて座シグマ・ヌンキ(1.8等級)の2等星トリオがまっすぐに並んでいる。

隣のさそり座は、元々のさそり座の星に、わし座エプシロン(2.1等級) ヒッパルコス番号93429(1.0等級)が加わり、上から踏み潰されたさそりのようになっている。

80万年後 『秋』

80万年後 『秋』
星座線は現在のもの。星たちがどの辺りにあったのか、の、比較のためです

80万年後 『秋』

アンドロメダの胸元で輝くへび座シータ・アリア(0.9等級) 現在であれば、白い輝きから「ダイアモンドのペンダント」と言われそう。

80万年後 『冬』

80万年後 『冬』
星座線は現在のもの。星たちがどの辺りにあったのか、の、比較のためです

80万年後 『冬』

ぎょしゃ座ベータ・メンカリナン(0.3等級)はペルセウスの足。こと座アルファ・ヴェガ(0.8等級) ケフェウス座アルファ・アルデラミン(1.4等級)はおうし座までやってきた。

オリオンのベルトもだいぶ崩れているが、おうし座ベータ・エルナト(2.3等級)が入って、4つ星になっている。

80万年後 『南天』

80万年後 『南天』
 星座線は現在のもの。星たちがどの辺りにあったのか、の、比較のためです

80万年後 『南天』

1等星

 位置(J2000)  位置(J2000)
順位名前明るさ距離
(光年)
赤径赤緯 順位名前明るさ距離
(光年)
赤径赤緯
1カノープス-0.26 370 6h46.5m-48° 5′ 12アンタレス 1.04 60016h18.7m-31°38′
2メンカリナン 0.26 39 3h33.7m+38°18′ 13スピカ 1.05 27012h46.5m-17°52′
3リゲル 0.31 820 5h16.1m– 8°19′ 14Hip21386 1.06 9.513h 1.1m-35°17′
4ハダル 0.70 55012h54.9m-64°46′ 15アリオト 1.06 5916h17.0m+39°33′
5ベテルギウス 0.74 490 6h16.8m+ 9°29′ 16デネブオカブ 1.11 3518h43.2m-47°45′
6エルタニン 0.75 7417h36.6m+41° 7′ 17アケルナル 1.18 200 3h36.7m-60°29′
7ヴェガ 0.82 36 4h11.8m+23°39′ 18デネブ 1.24320020h43.4m+45°38′
8ξSER 0.88 31 8h44.7m-44°43′ 19ズベンエスカマリ 1.34 8912h21.2m-15° 8′
9アリア 0.90 24 0h45.3m+35°46′ 20アルカイド 1.37 8110h46.6m+34°11′
10アクルックス 0.99 36011h18.3m-65° 6′ 21メラク 1.43 5214h52.3m+55° 9′
11Hip93429 1.04 3817h 1.0m-42°32′ 22アルデラミン 1.43 31 3h59.0m+19°18′

太陽系に近い恒星ベストテン

 位置(J2000)
順位名前明るさ距離
(光年)
赤径赤緯
1Hip21386 1.06 9.513h 1.1m-35°17′
2Hip6379 3.74 1122h 1.5m-33°18′
3Hip81935 4.62 12 5h58.2m-26°46′
4Hip92871 8.35 17 0h36.1m-36°50′
5Hip87768 6.31 2012h 9.1m-47° 5′
6Hip36915 9.76 20 1h24.3m+ 9°27′
7ムシダ 3.89 2122h35.1m+60°23′
8χOR 3.84 2223h22.2m-34°40′
9Hip53985 8.40 2216h22.5m-17°25′
10アリア 0.90 24 0h45.3m+35°46′
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