自分の星座を探そう
ご案内(2023/1/1):
このコンテンツは、2011年10月にサイト「山上企画」で公開の再編集です。
あなたのお誕生日星座はなんですか? と尋ねると、たいていの人はきちんと知っていて答えてくれます。小学生でも高学年になると大抵知っているようで、プラネタリウム投影のとき、全天の星座を表示すると、「うお座は?」「おうし座あった!」「てんびん座は?」などと声が聞こえてきます。 お誕生日星座、星占いの星座は、その名前だけは大変良く知られていますが、実際に夜空で自分の星座を見たことがある、という人はごくわずかでしょう。このページでは、具体的に自分の星座を探す方法を紹介していこうと思います。
下の表に、各星座の名前と見つけやすい時期、空で探すときの目印をまとめてみました。星座の名前をクリックで、それぞれの星座の見つけ方のページに飛びます。 あなたのお誕生日星座を見つけやすいのはいつでしょうか。
星座名 | 宮(サイン)の名称 | 一般的な期間 | 見つけやすい時期 | 見つけやすさ |
---|---|---|---|---|
おひつじ 座 | 白羊宮(はくようきゅう) | 3月21日~4月20日 | 11月~2月ころ | B |
おうし 座 | 金牛宮(きんぎゅうきゅう) | 4月21日~5月20日 | 12月~3月ころ | A |
ふたご 座 | 双児宮(そうじきゅう) | 5月21日~6月20日 | 1月~4月ころ | A |
かに 座 | 巨蟹宮(きょかいきゅう) | 6月21日~7月21日 | 2月~5月ころ | C |
しし 座 | 獅子宮(ししきゅう) | 7月22日~8月22日 | 3月~6月ころ | A |
おとめ 座 | 処女宮(しょじょきゅう) | 8月23日~9月22日 | 4月~7月ころ | A |
てんびん 座 | 天秤宮(てんびんきゅう) | 9月23日~10月22日 | 6月~8月ころ | B |
さそり 座 | 天蝎宮(てんかつきゅう) | 10月23日~11月21日 | 7月~8月ころ | A |
いて 座 | 人馬宮(じんばきゅう) | 11月21日~12月21日 | 8月~9月ころ | B |
やぎ 座 | 磨羯宮(まかつきゅう) | 12月22日~1月20日 | 9月~11月ころ | C |
みずがめ 座 | 宝瓶宮(ほうへいきゅう) | 1月21日~2月19日 | 9月~11月ころ | C |
うお 座 | 双魚宮(そうぎょきゅう) | 2月20日~3月20日 | 10月~1月ころ | D |
お誕生日星座の決めかた
さて、ここからは、ちょっと理屈っぽいお話。お誕生日星座は、どのように決められているか、ご存知でしょうか?
といっても、難しいことはありません。占星術では「人が生まれた時、その人は太陽がいる星座の性質を持つ」と考え、その人が生まれた日に、太陽がいる星座を、その人のお誕生日星座とします1。星占いに書かれている、●月●日~×月×日、という期間は、「その星座に太陽がいる期間」を示しているのです2。
なので「誕生日で空を見たけど、自分の星座が見つからなかった」というお話が出てきます。それもそのはず、自分の星座に太陽があっては、夜空にその星座を見ることはできません。誕生日の頃に、自分のお誕生日星座を探しても、決して見つけることはできないのです。
お誕生日星座が見つけやすい時期
お誕生日星座と太陽の位置
では、いつ探すと、お誕生日星座は見つけやすいのでしょうか。上の図をご覧ください。
これは、5月15日の18時ころの空。右側、西の地平線近くにある黄色い丸が太陽とします。日の入り前なので、実際には星を見ることはできませんが、星もあわせて表示してあります。
さて、5月15日の太陽はおうし座にあり、この時期に生まれた人は「おうし座」生まれです。これから時間が進んで、あと1時間もすると夜となり、星が見え始めますが、その時に空高くに見えるのは、図の中央にある、かに座やしし座、おとめ座といった、春の星座たちです。
お誕生日星座の「しし座」は「7月22日から8月22日の間に生まれた人」ですが、誕生日の3ヶ月ほど前、4月から5月にかけて、夕方の空に見つけることができます。同じように、「かに座」は「6月21日から7月21日の間に生まれた人」ですが、やはり誕生日の3ヶ月ほど前、3月から4月にかけて夕方の空高くに見えます。
こうして調べてみると、お誕生日星座が、誕生日の頃に夜空に見えるのではない、ということがわかります。
おとめ座、さそり座など、他の星座たちも同じ。目安として、誕生日の3ヶ月前の夕方の空に注目をするとよいのですが、これには、もちろんきちんとした理由があります。
お誕生日星座を探すなら、誕生日3ヶ月前ころ
例えば、しし座生まれの人は、5月ころ
お誕生日星座、星占いの星座のそれぞれの期間は、だいたい1ヶ月くらい。雑誌などの星占いのページで確認してみてください。1ヶ月ごとに星座が変わる、これは、太陽が1ヶ月ことに星座を変えていくということです。
太陽が3つの星座を移動するのには3ヶ月かかり、その進む方向は、星占いの順番と同じ。自分の誕生日から3つの星座分、3ヶ月ほど時間を戻すと3、日の入りの時、自分の誕生日星座がちょうど真南に見えることになり、見やすいというわけです。
結論
夕方、自分のお誕生日星座を見つけたい! と思ったら、誕生日の3ヶ月ほど前がおすすめ! 星占いの、自分の星座の3つ前の星座の期間を目安に、夕方の空に注目するのがよさそうです。
- ↩占星術の「星座」は、「宮(サイン)」というもので、太陽の通り道を春分点から12等分して、「白羊宮(おひつじ座)」「金牛宮(おうし座)」・・・と並んでいるものです。一方、天文学の星座は、昔からの星座の配置をもとに、国際天文学連合が決めているものです。占星術で用いている「星座」と、天文学で用いられる「星座」は、実は全くの別物、とご理解ください
- ↩ただ、一般的な星占いが作られてから2000年以上も経っているので、地球の歳差運動、という運動のために、「星空の星座」に太陽がいる期間と「星占いの星座」に太陽がいる期間とは1ヶ月ほどもずれてしまっています。とはいうものの、自分の誕生日星座を探す、という目的には許せる範囲なので、ここではこのまま話を進めていきます
- ↩1つの星占いの星座が夜空に見える角度は、360度÷12=30度ですから、3つで90度になります