９０万年前の星空

９０万年前　『春』
　星座線は現在のもの。星たちがどの辺りにあったのか、の、比較のためです

うさぎ座ゼータは冬の星座に去り、１等星はおとめ座アルファ・スピカ（１．０等級）　のみ。

図中央・天頂には、ふたご座アルファ・カストル（２．２等級）　うみへび座パイ（２．４等級）の２重星が見える。

９０万年前　『夏』
　星座線は現在のもの。星たちがどの辺りにあったのか、の、比較のためです

空高くに、みなみのうお座アルファ・フォーマルハウト（２．２等級）、ぎょしゃ座アルファ・カペラ（１．８等級）、おうし座アルファ・アルデバラン（２．１等級）、りゅう座デルタ・ノドゥスセクンドゥス（２．１等級）、ヒッパルコス番号６７４５７（２．４等級）の２等星が５個、一列に並んでいる。

西側をおとめ座アルファ・スピカ（１．０等級）まで延ばし、東側は北に曲がっているので、そのまま延長してはくちょう座ガンマ・サドル（２．３等級）、アルファ・デネブ（１．３等級）までつなぐと、『夏の大曲線』といったところ。

９０万年前　『秋』
　星座線は現在のもの。星たちがどの辺りにあったのか、の、比較のためです

現在、ペガスス座にあたる空、とびうお座ゼータ（０．２等級）が明るいが、その周りにも星がたくさん集まっている。これは、ヒアデス星団の星たち。現在よりも半分ほどの距離にあるため、明るい星は２等級台、一回り大きくて明るいおうしの頭というところ。オレンジ色のとびうお座ゼータが「目」の星に。

９０万年前　『冬』
　星座線は現在のもの。星たちがどの辺りにあったのか、の、比較のためです

うさぎ座ゼータ（－０．５等級）が『冬』の空にやってきた。これからは暗くなっていく。

オリオンの三ツ星の東側に、ヒッパルコス番号２５２４０（２．３等級）がある。１０万年前は０等級台だったが、太陽系から遠ざかるにつれて、どんどん暗くなる。