２０万年後の星空

第二次輝星時代も終わり、１等星は１６個まで減りました。そのうち、６個が日本からは見ることができない南天の空。２つは、日本では沈まない北の空。現在の空の主役たちがいる、天頂から南の空にかけては、四季を通じて静かな空間が広がっています。

２０万年後　『春』

２０万年後　『春』
　星座線は現在のもの。星たちがどの辺りにあったのか、の、比較のためです

南天の１等星は、また、おとめ座アルファ・スピカ（１．０等級）だけとなった。北へ目を向けると、北斗七星の星たちがパラパラとあり、さらに北には、ケフェウス座ガンマ・エライ（１．０等級）が、北の空で明るくなってきている。

２０万年後　『夏』
　星座線は現在のもの。星たちがどの辺りにあったのか、の、比較のためです

夏の空も、こと座アルファ・ヴェガ（－０．７等級）が北の空へ移動し、１等星ははくちょう座アルファ・デネブ（１．２等級）　さそり座アルファ・アンタレス（１．１等級）だけとなった。２等星はポツポツとあるものの、一時の賑やかさはすっかり影を潜めてしまう。

２０万年後　『秋』
　星座線は現在のもの。星たちがどの辺りにあったのか、の、比較のためです

わし座アルファ・アルタイル（－０．２等級）　こと座アルファ・ヴェガ（－０．７等級）が明るい。アルタイルは、さんかく座にあるが、アンドロメダ座ベータ・ミラク（２．１等級）　ガンマ・アルマク（２．１等級）とつないで、一回り大きな三角。

南の空は『夏』に引き続いて静かな星空。低くに、みなみのうお座アルファ・フォーマルハウト（１．６等級）　南の中空にはオレンジ色のくじら座ベータ・デネブカイトス（２．３等級）ぽつんと光っている。

２０万年後　『冬』
　星座線は現在のもの。星たちがどの辺りにあったのか、の、比較のためです

こいぬ座アルファ・プロキオン（０．６等級）もすっかり地平線低くなり、１等星はオリオン座アルファ・ベテルギウス（０．５等級）　ベータ・リゲル（０．２等級）　ぎょしゃ座アルファ・カペラ（１．０等級）だけとなる。

おうし座アルファ・アルデバラン（１．８等級）　ふたご座アルファ・カストル（１．８等級）　ベータ・ポルックス（１．６等級）など、現在の１等星は太陽系から離れていき、暗くなっていく。

２０万年後　『南天』
　星座線は現在のもの。星たちがどの辺りにあったのか、の、比較のためです

おおいぬ座アルファ・シリウス（－０．８等級）　りゅうこつ座アルファ・カノープス（－０．５等級）に、こいぬ座アルファ・プロキオン（１．２等級）やうしかい座アルファ・アルクトゥールス（１．８等級）など、北天の１等星が加わって、とにかく賑やかな空だ